二つ折財布 <レグルス> 製作記 その1

ちょうど二つ折財布 <レグルス> の製作がはじまりましたので、その製作風景をご覧になっていただこうと思います。
まず一つの財布を作るのにこれだけのパーツから成り立っています。

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意外と少ないと思われるかもしれません。
でもこの段階にくるまでにけっこうな工程を踏んでいます。
いちばん最初の裁断は粗型という本来欲しいサイズより全体に2ミリ以上大きめの粗い型で行います。
その裁断したパーツを漉き屋さんにお願いして革の厚みを薄く加工してもらいます(この工程もたいへん興味深いのでまた項をあらためてお伝えできればと思います)
そして革の厚みを調整したパーツ同士を貼り合わせると上の写真のようになります。
ですからパーツとパーツを貼り合わせる前はちょうど2倍のパーツ数になりますね。
だいたい平均的にこれくらいのパーツ数が一つの製品(この場合は二つ折財布)に使用されていると考えてください。
ここから本抜きあるいは本裁ちという作業に入ります。
パーツを裁断して仕上げていくのにもいろいろな方法があるのですが、私たちはこういった貼り合わせたパーツを作っていく際は粗型ともうひとつ「本型」という刃型を使用します。

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左側が粗型で右側が本型になります。
よく見ると左の刃型の方が右の刃型よりも少し大きめになっています。
少し大きめのサイズのパーツ同士を貼り合わせ、一回り小さい刃型で本裁ちする。
もちろん裁断を手裁ちにこだわってされる職人さんもいらっしゃいます。
よく手入れのされた革包丁で丁寧に裁断されたならば刃型の場合よりもきれいにできるかもしれません。高価な一点もののオーダー品となるとそうなります。
ただ一度に何百パーツも手裁ちでするのは現実的ではありませんのでこういった刃型をつかうことになります。また刃型にはカマ(実際の製作に入った時に目印ができるような刻み)やホック穴をあけるためのポンチを仕込んでおくことができるので、たくさんのパーツを同じ大きさに裁断できるだけでなく同じ箇所に穴をあけたりできるのです。
本抜き加工後のパーツはこんな感じになります。

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きれいに揃いました。
さてこうしてパーツをきれいに裁断できたところで次ぎはコバ(裁断面)をつくっていくことになります。
(つづく)

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